皆様は塗料がいつ頃から日本で使われ始めたかご存知でしょうか。塗料＝ペイントとして使われ始めたのは1800年代中期、江戸末期といわれています。黒船来航から、開国の流れの中で、外国居留者向けの住宅塗装、その後日本海軍の軍需産業として発展していきます。明治中期以降、船舶や大型機械等の塗装が普及し塗料が一般的になっていきますが、関東大震災の復興や大恐慌を経て一般市場への進出が活発になっていきました。第二次世界大戦を経て昭和20年代中頃の自由経済移行後、本格的に発展し、新たな技術や新製品の開発が活発になると同時に塗料としての商品価値も向上していきます。昭和30年代の高度成長期には、各方面からのニーズの多様化からさらに技術・商品ともに細分化され多くの新機軸が投入されることで、市場が拡大し今日の発展の基礎となっています。こうして、塗料は私たちの生活の中で姿･形を変化させながら、その時代のニーズにかなった商品として発展してきました。

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