塗装の意味の二つ目に保護という考え方があります。
その1の美観はいわば「見栄え」ということになりますから、究極美しいこと、きれいなことにとらわれない自由人的な感覚であれば放っておくことも可能ですが、この保護の観点から見た場合はそうも言ってられません。 建物は当然ですが建てたそのときから劣化していきます。建材やそれらの保護材料、塗料等の進歩によりひと昔前の建物よりはかなり丈夫で堅牢な建物が増えました。また建築手法の進歩や新機軸によるすぐれた技術がメンテナンスフリーを実現させました。しかし傷むのです、劣化するのです。以前よりは例えば10年長持ちしたとしても、家は何十年、何百年単位のものす。かならず補修、取替、張替、交換の必要性が出てくるのです。またそうして手を入れていかなければ、長く持たせることが出来ないのです。そして長く保持するための最終手段が塗装なのです。塗膜が被塗物を膜で覆うことで保護をします。水分・太陽光(紫外線)・熱湿気・その他外的要因から家を守ります。素材がどんなに頑丈でも長い年月が必ず劣化を生みます。それを遅らせる=メンテナンス期間を長くする ことにつながるわけです。きれいになる、美しくなる以外にもこんなに大切な役目が塗装にはあるのです。
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