計画立案・まわりへのコンセンサスがとれました。いよいよ塗るという行為に入っていきましょう。塗装をするためにまず必要なものは塗料を塗りつける道具、すなわち刷毛やペイントローラー、ペイントスプレーガンといった塗ろうとする物に塗料そのものを塗りつける道具ですよね!これらが無ければ塗装ははじまりません。刷毛については大体みなさん見たことがあると思います。日常でも見かける機会はあると思いますし、テレビなどでも塗装のシーンが出てくれば必ず刷毛が登場するでしょう。ペイントローラーについても筒状のゴロゴロ転がす道具といえばなんとなく思い浮かぶとおもいます。ペイントスプレーガンというのは逆になかなか見る機会が無いかもしれませんが、自動車の塗装や機械工場での塗装など、霧状のもやもやした中で自動車のボデーや大型機械が塗装されるシーンを見たことがあるのではないでしょうか?最後のペイントスプレーガンは少し特殊ですので詳しい説明を省略するとして、まずは刷毛から説明していきましょう。
刷毛もいろいろ種類があります。昔の職人さんは寸胴という刷毛一本で冗談抜きに何でも塗装したといいます。使いこなすにはかなりの技術が必要でこれを使いこなして初めて一人前といわれたそうです。今は刷毛も色々な種類が出ていて、用途・塗装部位・塗料特性・価格により違いがあります。例えば木部を塗装する刷毛と鉄部を塗装する刷毛はおのずと違ってくるということです。刷毛そのものの特性(毛の硬さ、毛の長さ、毛の厚さ、毛の種類による違い等)によって使い分ける場合もあります。使用する塗料の違いによって変える場合もあります。水性の塗料と油性の塗料ではやはり使用する刷毛は違います。それで、結論ですがご自分で塗装する際、刷毛を選ぶ場合はぜひ塗料専門店でスタッフの方に相談してください。実際あまりにも条件が複雑でプロでも迷ってしまうものをみなさんが的確に選ぶことはほとんど無理だからです。(失礼かもしれませんが…)最近は塗料の種類によっては一回の使用でダメになってしまうものも多いです。どこを塗装するか、どれだけの面積を塗装するか、どんな塗料を使うか等 その条件にあった刷毛をプロに選んでもらうことが重要になります。また価格についてもどうせ使い捨てと思って安価なものを選ぶ、また高価な刷毛だから長持ちするのではと思って選ぶ どちらも×です。適した刷毛を使う=塗装の鉄則 だからです。刷毛は塗装するためのあなたの手足です。塗料がきれいに塗装物に塗れるのはこの刷毛をどう選ぶかなのです。どんなに高級な塗料でも刷毛がダメならダメな塗装になってしまいます。
ということで刷毛選びが塗装全体を決める重要なポイントになるんですってことをお話してきました。次回はペイントローラーについてお話しましょう。
>>トピックス一覧へ