実際の作業に入る前にしておかなければならないことに塗装計画があります。以前塗装をしようと思い立ったときにすることとしていつ塗装するかの予定を計画することをお話しましたが、今度は実際の塗装上での計画です。ここでは、仮にご自宅の屋根を塗装するという設定ですすめてみましょう。屋根といってもそれぞれで形状や大きさ、広さ、高さ、勾配の緩急とさまざまです。ご自宅の屋根をざっと眺めてどこが「厄介」でどこが「危険そう」でどこが「手抜き出来そう」かをなんとなく考えてください。「厄介」なのは塗装が難しそうだったり、失敗すると目立ちそうだったり、きれいに仕上ないと家族からクレームがつきそうだったりと意味はさまざまでしょうがつまりは「しっかり真剣に神経を使って仕上げなければならない」部分ということです。こういった部分は当然スタミナがあって、神経を集中できる状態のときでなければうまくこなせません。良く言うように面倒なところから作業することで後が楽になる、この原則が生きてきます。以前も述べましたが塗装はほとんどの場合、未経験の作業のためどうなったら完成なのか、どのくらいで終われるのかといった目安がわかりません。また同じ作業の繰り返しとなりますから集中力が問われます。神経を使って仕上げなければならない部分は最初に取り掛かる意味がそこにあります。同じように「危険」な部分も集中出来る、つまり疲れていない段階でこなしていく必要があるということです。高い場所や足場の不安定な所、手をのばしても届きにくい部分やまともに風があたるなど塗装作業をするのにおおよそ不利で危険な部分ということです。これらの部位についても体調が良く、意識を集中できる状態のときにこなしていかなければなりません。そして最後に特別集中しなくてもこなせると思う部分=「手を抜けそうな部分」とを分けて「作業の段取」をしていくのです。
その次は塗装そのものの手順からの順番です。当然ですが下塗が1回目で仕上塗はその後となります。その前に下地処理(不純物をとったり油汚れを除去したり・・・)が必要であればそれらの作業が最初となります。
こうして作業上の条件を当てはめた上で塗装の段取が決まったらあとはそれにしたがって実際に作業すればいいわけです。
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