色と一言でいっても、なんなのかは分かっても字自体の意味まではなかなか分からないですよね!辞典をひもとくと 「光の波長の違いによって目の受ける知覚のひとつ」なんてのが載っていました。我々は赤は赤と認識していますが本当はイチゴが赤いというのは間違いかもしれないのでは・・なんて思いにかられてしまいますよね。だからこそ人によって違いがあったり、微妙なズレがあったりとやっかいな代物でもあります。以前にお客様からの電話の問い合わせで家の屋根の色をお聞きしたところ赤だとおっしゃるので赤系の塗料の説明をしました。後日そのお客様が来店され自宅の屋根を撮影したという写真を見せていただいたのですが、どーみても赤ではない!写真の写りの問題かとも思い一度お客様のお宅へお邪魔することにしていざ訪問してみるとやはり赤ではない。茶色でした。そのことをお話しすると、がんとして赤だと主張してきます。ご家族の方も赤ではなく茶だとおっしゃっているのですが、ご自身には赤としか見えないとおっしゃる。実際には赤茶(明るめの茶)だったので大きくズレていたわけではないのですが、おっしゃるような純然とした赤ではない。奥様からもとくに色彩障害や目の病気もないことを確認できた段階でやはりこのお客様には赤く見えているんだというのを感じました。ほかの色についてはまわりの方や自分と同じなのになぜか屋根の色だけはこのズレが生じます。でもこれが実は「色」というやつの本当の正体なのかもしれません。本当はあのお客様が正しくて自分やまわりの方々がまちがっていたのかもしれません。こんな経験から決して決めつけず相手のイメージに沿って何色か決める・・なんてことも覚えたわけです。「イチゴは赤」は本当にそうなのか・・・誰か証明していただけませんか?
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