さて、我々塗料の世界では先の光の三原色と同じくらい基本中の基本として、色(色材)の三原色という言葉が存在しています。これはインクや塗料などの色材における色の発色の基本です。シアン(空色)マゼンダ(赤紫)イエロー(黄)の三色が基本となります。身近なところではCPのプリンターなどでインクを買い求めるときにこのシアンやマゼンダという言葉が出てくると思います。この三色を混ぜ合わせると黒になります。ただし現状では完全な三原色を作り出すことは不可能であり、また不純物等の影響が残るため印刷の世界では色材の三原色+ブラック(カーボン)を追加して4色で印刷しているわけです。塗料もこの制約を受けるわけですが、印刷用のインク並みに純度を高めることが難しいため、作り出せる色の範囲が決められてしまいます。非常に鮮やかな色や配合が複雑な色ができないのもこの辺に原因があります。ただし最近はこれらの技術もかなり発展してかなりの範囲の色を作り出せるようになりました。ショッキングピンクの家や深い紫色の倉庫なんてのも実はできないことはないのです。うーん見たくはないですけどね!
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