現在、光をもとにして作ることのできる色は1670万色ともいわれています。また純粋に人間が識別できる色は750万色(違いを識別する能力を高めた場合)、そしてごく一般的な段階で約190万色を識別できるといわれています。さらに個人が日常で使用、認知する色としては実は100色程度だともいわれています。それくらい色の種類に比べて実際の使用範囲は狭いものとなっているのが現実なのです。前にものべましたが、機能性のある色以外は、個人の好みが最優先されるためあまり多くの色を必要としないのが普通なのかもしれません。
では、機能性のある色とはなにか・・・ それについて簡単に説明しましょう。機能性とは別の言い方をすれば、「指定された色に意味があると」いうことです。信号機は青色(緑)黄色 赤色で構成されています。そしてほぼ全世界の人が青はすすめ、黄は注意、赤は停止と知っています。文字での表記がなくても我々には意味がわかるわけです。また踏切などは黄色と黒で塗られていてそれが何かが一目でわかるようになています。このような色による指示がどこでも共通である状態が色の機能性ということになります。
因みに 日本工業規格(JIS)による機能色は8色としています。
赤/防火・停止・高度の危険・禁止
黄赤(オレンジ)/危険 立入禁止
黄/注意
緑/安全・避難・救護・衛生・進行
青/指示・用心
赤紫/放射能
白/通路・整頓
黒/文字・記号・補助色として
高速道路の標識の地の色が青であることや消火器の全体が赤だったり非常口の表記看板が緑だったりするのにはちゃんと意味が付与されているのです。当然我々の生活に密着していることですから、同じ意味合いを付与したい場合は上記の色を選べば なにも言わなくても、文字の表記をしなくても意味をなす・・ということになります。
そもそもこれらの色は非常に視認性がよく、一目で認識できる色が設定されていますが、だれが見ても同じ認識に立てることが最大の目的となります。
ということで、実は 真っ赤な服をきた女性には危険がはらんでいる・・かもしれませんよ!
>>トピックス一覧へ